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ケーイーコーポレーションを紹介するコラム

第15回社長職を譲るにあたり

当社は6月28日の株主総会にて、事業承継を実施いたしました。私事ですが、25年間の社長業にピリオドを打つ事にし、今後は代表取締役会長として後継者である息子を支えて行きたいと思っております。
息子に贈りたい言葉を書こうと思います。

今後の経営はますます大変な時代を向かえ、数々の困難に直面するでしょう。中小企業の多くは「存続の危機」に瀕しており、“会社が生まれ変わる為には何が必要か?”を考えたとき、色々な考えがありますが、私は一番大切な事は事業承継だと思います。

なぜなら、ゴーイングコンサーン(Going Concern)、即ち事業を継続して行く事が会社にとって何よりも大切な事であると考えているからです。後継者不在の企業が急増している中、当社は幸いにも息子が自分の意志で承継を希望してくれました。

私は息子には将来は本業を土台として、第二の創業を望んでいます。攻めの経営です。第二創業を興す為には条件があると思います。いわゆる「カリスマ性」です。一般的に創業者は「カリスマ性」があり「カリスマ経営」で会社を切り盛りしてきました。

次世代継承

しかし時代は大きく変わり、会社を引き継ぐ事はかなりの苦労を伴うようになったのではないかと思います。私は39歳の時に社長に就任し、十分に満足とはいえないまでもそれ相応に苦しみ、努力をし、結果を出してきたつもりです。

ちょうどバブルが弾けたばかりの頃でしたが、工業団地への新事業の進出が決まっており、当時のお金で約10億円の投資を行いました。父から新事業を任された私は途方に暮れました。どうやってこの事業をやって行こうか?利益を出すにはどうしたら良いのか?毎日悩み続けました。工場の周りにある茶畑に座り込んでしまった事を今でも思い出します。

それまで私には父のような「カリスマ性」がないと思っていましたが、改めて私の「カリスマ性」とは何か?を考えてみました。

オックスフォード現代英英辞典では、「カリスマ」とは“一部の人々が持つ他の人々を惹きつける感銘を与える強力な個人の性質”とされています。私の「カリスマ性」とは何かを考える為にコーチングを受けることにしました。そして、“やさしさ”という結論に辿り着きました。私は“やさしさ”を“強み”に変えてみようと考え、それ以来、常に社員に対して思いやりを持ち、社員の気持ちを理解しようと心掛けてきました。

人にはそれぞれの「カリスマ」が心の中に眠っており、自分では気が付いていないだけではないかと思います。息子の「カリスマ性」が何なのかは今の私にはまだ分かりませんが、息子自身が自分の持つ「カリスマ性」を発見し磨きをかけながら、社員や皆様にとって貴重な存在になっていってくれる事を期待してやみません。

私はこの会社を息子に全て任せたような気持ちで、新社長としての成長を願いつつ、これから接して行きたいと思っています。

取引企業様、協力企業様より多数のお祝いのお花頂きました。ありがとうございます。

サンプル画像

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から会社としての就任祝い等は行わず、家族のみで食事会を行いました。

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